トゥデイが入庫。
転倒してからセルが使えなくなってしまったとの事。
早速スタータースイッチ(セル)を見てみると、
ん?
押されたまま!?
スタータースイッチが押されたままになっている。
これだと使えないどころかブレーキ握った瞬間スターターモーターが動き始めるはず!
でも実際、イグニッションキーをONにしてブレーキ握っても無反応。
ブレーキスイッチが壊れているのかな~、と思ったけどブレーキランプは点いているからブレーキスイッチはちゃんと反応している。
不思議です。
とにかく分解してみない事には分からないので早速右側のスイッチボックスを分解。
見えてきた。
押されたままのスイッチ。
そしてその相手側の接点部の部品が何だか変な形になっている。
押さえている金具を取り外して見てみると、
ペッキリ折れ曲がっている。
とにかく外してよく見てみよう、と外しにかかるけど折れ曲がっているのとスイッチが引っかかってすんなり外れない。
なんとか少しずつ引っ張り出して取外し成功。
こんなになっていました。
スイッチはこの部品の両側に引っかかって押されたままの状態になったけど、
真ん中の接点はへの字に曲がったせいで奥に逃げちゃっているから接点同士は当たらずにいたみたい。
ちょっと触ってみたら、
もげた。
当然この部品は使えないので交換。
だけどスタータースイッチだけで部品設定はないので右スイッチボックス丸ごと交換。
ただこれ意外といろいろ付いているからちょっと大変。
ブレーキレバー、ブレーキスイッチ、アクセルワイヤー、そしてスタータースイッチの配線。
当然これら全部外します。
配線やワイヤーたちは、
このメーターの下の樹脂部品の内側に入っていってるので、
これらの部品は取り外し。
スタータースイッチの配線はここから下に入っていくのでフロントカウルも取外し。
で、コネクターを抜いておきます。
次にフロントブレーキワイヤーをレバーから外す為に、
ワイヤーのアジャスターナットを緩めて遊びを大きくして、
ワイヤーをレバーから外す。
レバーを留めているボルトナットを外して、
レバー取外し。
次はブレーキスイッチ。
これはレバー側から差込まれているので、
こちら側に引き抜く。
それなので車体側の配線との接続を外す必要があるので、
これも外さなきゃいけない。
ってことでヘッドライトユニットを外して、
ライトケースに収められている配線たちをまさぐって、
フロントブレーキスイッチの接続を外します。
そしてこの配線を引き抜いて、
ブレーキスイッチの取外し完了。
そうするとようやく、
この状態になるので、ねじ込まれているアクセルワイヤーを取り外すと、
やっとスイッチボックスが外れます。
意外と大変なのです。
で、新しいスイッチボックスに付け替えます。
外したのと逆の手順で組み付け。
配線の接続が一通り終わったところで一応動作確認。
キーをONにしてブレーキ握ってスタータースイッチON。
ばっちりエンジン始動。
あとは元通り組み付けて、アクセルやブレーキの遊びも調整して完了。
今回はちょっと珍しい壊れ方でした。