4ストのジョグが入庫。


 

 

 

 

 

走行中突然調子が悪くなったり、エンジンがなかなかかからないことがあったりするとの事。

ヤマハの4ストインジェクション車。

初期のインジェクション車はフューエルポンプが弱いけどこれもそれかな? 思いつつ診断開始。

イグニッションキーをON。


 

 

 

 

 

ここでフューエルポンプの ”ウィーン” という音がしなければ9割がたフューエルポンプ不良が決まるのだけど、、、

”ウィーン”

音がしました。

とういう事で、逆にフューエルポンプの不具合ではないことが9割がた決定。

他の原因っぽい。

むしろフューエルポンプが原因の方が簡単だったのだけど、、、残念。

まずは基本のガソリン量の点検。

ごく稀に単なるガス欠ということもあるので、何はともあれまずは一応点検。


 

 

 

 

 

フューエルメーターを信じ切らずに実際にガソリンタンク内を直接確認します。

メーターが故障していることも無きにしもあらずという事で。

キャップを外して中を覗き込むとガソリンは十分入っているのでOK。

次にエンジンオイルの点検。


 

 

 

 

 

エンジンオイルの注入口のフィラーキャップ兼レベルゲージでまずは確認。


 

 

 

 

 

量は全く問題なし。

色も全く問題なし。

エンジンオイル関係も大丈夫そう。

ただ、このオイルの色だとオイル交換してからまだそんなにエンジンが動いていないくらいキレイなので、全く問題なしとは断言できず。

とりあえずは保留といったところ。

さて、次に見るのは点火プラグかエアクリーナーかといったところ。

まずは点火プラグ周りから点検。

ジョグの場合はバッテリーが入っているところのカバーを外すと目の前に点火プラグのプラグキャップが現れます。


 

 

 

 

 

このカバーを外すと、


 

 

 

 

 

こんな感じでプラグキャップ登場。

一応バッテリーも目の前に現れるので、バッテリーの接続も問題ないか点検。

しっかり接続されていバッテリー端子部分は問題なし。

さっそくプラグキャップを引き抜いて、


 

 

 

 

 

点火プラグを外して点検。



 

 

 

 

 

ちょっと汚れているけど、火花の点検してもきちんと火花も飛んでいるし直接の原因ではなさそう。

ただ、点火プラグは見た目なんかだけでは不具合が分からない事もあるので一応新品に交換。

新品の点火プラグを組み付けて、プラグキャップを嵌め込もうとプラグキャップを手にすると、


 

 

 

 

 

、、、

取れてしまいました。


 

 

 

 

 

ゴムカバーを外して覗いて見るとこの有様。

反対側のプラグコードにモゲタ部分が埋まっていました。



 

 

 

 

 

これで原因判明。

たまに調子悪くなったりはこの部分での接触不良。

当然プラグキャップは新品交換。


 

 

 

 

 

新品プラグキャップはプラグに嵌まる先端のゴムが黒に変わっていました。

もしかしたらこの部分での点火プラグとの嵌まり具合が甘くて振動のせいかなんかで折れてしまったのかも。

それで先端のゴムの部品が変わった。のかもしれないけど真意は分かりません。


 

 

 

 

 

プラグコードがプラグキャップに収まる部分は本来このようになっています。

で、新品プラグキャップをねじ込んで組み付け。


 

 

 

 

 

そしてプラグに嵌め込んで完了。


 

 

 

 

 

エンジンをかけるとあっさり始動。

そして試乗してみても全く問題なし。


 

 

 

 

 

 

 

修理完了。

ちょっと珍しい点火系統の不具合でした。