先日中古車で販売したジョグ。
調子良くて速くて気に入って頂いていたのですが、
数日前に調子悪い感じがあると相談を受けました。
速度が10~20km/hくらいで加速しなくなるとの事。
センタースタンドを立てて空吹かししてみても問題はなし。
ちょっと試乗してみても問題が感じられません。
とりあえず預かって診てみる事にしました。
点火プラグ、エアクリーナー等基本的なところは点検しても問題なし。
点火プラグの焼け方は2ストとしては非常に理想的な焼け方だし、火花が出ているのも確認。
マフラーからの排気もきちんとされているし、
マフラー排気口付近もオイルなどでベタベタになっている訳でもないのでマフラー詰まりもなさそう。
マフラーを外して排気ポートからエンジン内を見ても傷などもなく良好。
当然圧縮もきちんとある。
フューエルコックも点検。
このジョグはコックにフィルターが付いているのでそこも含めて点検するが問題なし。
そうなるとキャブレターか。
キャブレターを外して分解・点検してもキレイで詰まりなどもなし。
販売前の試乗でも問題なかったし、販売後もしばらく快調だったのでセッティングの問題の可能性は低いと思われる。
販売前に行った点検や整備以上に見てみたけど問題が見つからない。
乗ってみるとやはり症状は出る。
プラグの焼け方がとても良かったので電気系は大きく意識していなかったのですが、、、
このジョグ、リミッターカットしてあってCDIが社外品に代わっているのを思い出しました。
社外CDIって意外と故障することが多いのです。
試しにCDIを交換してみました。
絶好調!
試乗してみると元気に加速していきます。
わざと極低速で乗ったりしても全く問題なし。
犯人はCDIでした。
社外CDIが故障(パンク)した場合、
大抵は全くエンジンかからなくなったりする事が多くて今回みたいな症状になったのは見たことがありませんでした。
CDIは基本的に点検方法がないので消去法で点検していって
それでダメならCDIかも、ってな感じでの判断になります。
明らかにプラグから火花が出ていない場合などは消去方で消していく項目が少ないので比較的分かりやすいですが、
今回のようなケースだと難しいです。
おそらく10~20km/hでの加速不良時には失火していたんだと思いますが、
それでも点火プラグがかぶったり湿ったりしていなかったのは不思議です。