デイトナ900

トライアンフのバイク。

車種名が分かりませんでした。

お客さんも自分のバイクなのに名前を分かっていませんでした。

というのも今年1月に自分のおじさんから譲り受けたばかりで、

トライアンフとしか聞いていないとの事。

多分これだと思うんですよ、とスマホの画像を見せてもらうと”デイトナ”と書いてあります。

最近の型のデイトナなら何となく知ってはいたのですが昔のデイトナは知りませんでした。

調べてみると90年代前半~半ば頃のデイトナっぽいです。

デイトナってそんな昔からあったんですね、勉強不足でした。

デイトナ900

しっかし、かっこいい!

昔のフルカウルレプリカそのまんまって感じ。

今みたいな尖ったカウル形状ではなくて丸みを帯びながらも角ばっている形状。

ちょっとアッパーカウルなんかはGSX-Rに似ている。

これまで大事にされてきたのだと思いますがカウルがキレイでまだまだ艶があります。

錆もほとんどない感じで程度はとても良いですね。

で、今回の入庫の原因はエンジン始動不良。

バッテリーが上がっていました。

以前のバッテリー交換がいつか分からないという事だったので、

一度新品に交換した方が安心ですね、って話になりました。

がしかし、

デイトナ900

これまた見たことないバッテリー。

WESTCO。

アメリカンな感じのバッテリー。

デイトナ900

12V14L-B。

日本のバッテリーの規格にない表記。

これもまた調べてみました。


するとやはりアメリカのメーカー。

国内メーカーのバッテリーと互換性があり、

GSユアサとのだとYB14L-B2が適合するらしい。

これなら在庫はないけどすぐに取り寄せができる。

ただYB14L-B2は開放型のバッテリーなのでバッテリー液の補充などメンテナンスが必要。

対してこのバッテリーは見ての通りの密閉型のMFバッテリー。

MFとはメンテナンスフリーってことでバッテリー液補充等のメンテナンスの必要がありません。

って事はこっちのバッテリーの方が使いやすいし一般論としては高性能。

これも調べてみたら取り寄せることはできそうだったのですが、

お客さんと相談してとりあえず充電してみる事になりました。

結果的にきちんと満充電できてエンジン始動もできました。

とりあえずしばらく様子を見てもらって、

もしまたすぐに上がったりするようだったら交換するという事になりました。

このWESTCO、メーカーはMKバッテリーというアメリカの会社。

バッテリーのラインナップを見ると開放型のバッテリーと互換性のあるMFバッテリーが結構あります。

開放型バッテリーは旧車でよく使われているので、

旧車乗りの方々のあいだでは意外とメジャーなバッテリーなのかもしれません。

 

ただここでちょっと一応言っておくと、

開放型のバッテリーからMFバッテリーに交換するときは注意が必要です。

サイズや容量が合うからといってそのままMFバッテリーに載せ替えるとトラブルになる可能性があります。


このWESTCOバッテリーはメーカー側がきちんと互換性があると謳っているようなので大丈夫なのだと思いますが、

場合によってはバイク側の充電系統の見直しが必要な場合もありますので注意して下さい。

 

そうそうエンジンのかかったデイトナ900ですが、

これまた独特な良い排気音でエンジンの吹け上がりも良くて調子いい感じ。

今でこそヤマハが3気筒モデルを出していますが、やはり3気筒といえばトライアンフ。

このデイトナも3気筒ですごく面白そうな感じがします。

デイトナ900