CJ46Aのスカイウェイブ250。

ヘッドライトが突然点かなくなったらしい。

キーをONにしてエンジンをかけてもヘッドライトは左右とも点かず。

それもロービームもハイビームもどちらとも。

完全な点灯不良。

この症状だと電球の玉切れの可能性はかなり薄いけど一応点検。

ヘッドライト表面から覗き込んで電球を見てみると、どちらとも玉切れしている感じはなし。

一応片側だけ外して、バッテリーに直接繋いで点検するとロービームもハイビームもきちんと点灯。

やはり電球自体は問題なし。

という事でまずはヒューズの点検。

スカイウェイブのヒューズはメーター下のカバーを外すとでてきます。

左の方にヒューズBOX発見。

そしてヒューズを点検。

が、ヒューズ切れなし。

となると、次に点検するのは、可能性の高さと点検のしやすさ的にヘッドライトリレーか !?

リレー類を診る為、フロントカウルを取り外し。

この状態になったのでヘッドライトカプラー周辺のハーネスをまずは点検してみるが問題なし。

早速ヘッドライトリレーを探すと、車体右側にそれっぽいリレーを発見。

ただこれ、ちょっといろいろやって調べてみるとエンジンの始動なんかに関係するリレーでヘッドライトとは関係なし。

更によく調べてみると、それらしいリレーが他に見当たらない。

パーツリストを見ても他にそれらしいリレーはなさそう。

パーツリストに載っているリレーには”リレー”としか書いていなかったりしてちょっと分かりにくいんですよね~

このクラスのバイクだし当然ヘッドライトリレーがあると思っていたので、スズキのサービスに問い合わせてみました。

すると、この年式のスカイウェイブにはヘッドライトリレーは付いていないとの事。

CJ46Aでも年式で付いているものと付いていないものがあるらしい。

意外でした。

で、CJ46AスカイウェイブはイグニッションキーONでヘッドライトが点いて、

スタータースイッチを押すとヘッドライトが消える仕組みになっているとの事。

そのヘッドライトのON/OFFの切換えは単純にスタータースイッチで行っているらしい。

このスカイウェイブの現在の状況として、イグニッションキーONでヘッドライトが点きません。

という事は、スタータースイッチのところでヘッドライトがずっとオフになってしまっている可能性あり。

さっそく右側スイッチボックスを分解します。

スロットルワイヤーを外す為に遊びをなるべく大きくしてあげて、

スロットルワイヤーを外します。


そして、ハザードスイッチを外して、

スタータースイッチを外します。


これがスタータースイッチ。

で、これを分解すると、、、

こんな感じ。

なるほど、とてもシンプルな構造。

スタータースイッチを押していない時はヘッドライトの回路が出来上がりヘッドライトが点いて、

スタータースイッチを押すとヘッドライトの回路は遮断されて、スターターモーターを回す為の回路が出来上がる。

各接点の表面に被膜ができてしまっているので研磨して修正。

被膜・腐食の防止にグリスを塗ってから組み付けて、試しにイグニッションキーON。

点きました。

外した部品を元通り組み付けて完成。

改めてイグニッションキーON。

ヘッドライト点灯。

そしてスタータースイッチON。

ヘッドライトは消えてスターターモーターが回ってエンジン始動。

スタータースイッチを離すとまたヘッドライト点灯。

ばっちり治りました。

先入観から当然リレーがあると思ってフロントカウルを外しましたが、

このスカイウェイブのように単純にスタータースイッチで切換えを行っている車両もあるんですね。

勉強になりました。