定期点検で入庫した4ストのディオ。

新車で購入して頂いてから毎年定期点検を行っています。

エンジンオイルもその都度交換。

基本的にご自宅から最寄駅まで毎日の通勤で使っているバイクなので距離はそれほど伸びません。

また大事に乗っているバイクなので全体的に傷みもそれほどありません。

ただこういった使い方がメインの場合、エンジンオイルとバッテリーには過酷です。

エンジンが冷え切っている状態からエンジンがかかって、エンジンが暖まりきる前にまたエンジンを止めます。

こうなると結露等でエンジンオイルに混ざった水分が蒸発する前にエンジンを止める事になるので、

エンジンオイル内には水分がどんどん溜まっていく事になります。

エンジンオイル内の水分はエンジンオイルと混ざり、

オイルは乳化していきます。

このディオのオイルもやはり乳化していました。

新しいエンジンオイルをジョッキから規定量入れます。


写真だと分からないかもしれないですが、

乳化した古いオイルに比べて新しいオイルはかなりドロドロしています。

エンジンオイルは乳化すると粘度が下がって、

エンジン内にエンジンオイルの油膜が形成されにくくなります。

油膜が形成されなくなってしまうと金属同士が接触して、磨耗や傷の原因になりかねません。

それなのでエンジンオイルを交換した際、抜いたオイルが乳化していたら、

エンジンオイルの交換サイクルを早める等して対処した方がいいです。