ホンダのジャイロキャノピー。
今回、新車のご注文を頂いた車両が入荷しました。
はっきり言って滅多に売れないバイクです。
50ccで三輪で屋根付き。
こういう車両だから、安定していそうだし雨にも濡れなさそうだし、という事から興味を持つ人は多いんだけど、、、
中古車になると、これまで配達などの仕事で使われていたものがほとんどで、
けっこう走行距離が多くてくたびれている車両が多い。
で、新車となると50ccという排気量だけど定価が50万円超え。
ただ実際のところ、配達などで使われる事を想定して造られているからかなり丈夫です。
でも中古車として販売する場合、仕入れてからどこまで手を入れなきゃいけないかが分かりづらいから、
中古車で注文をもらってから、仕入れて整備してってなると事前に価格が決めづらい事に、、、
店の在庫車として置く場合には、整備後に金額決めればいいんだけど。
店の広さに余裕があれば在庫車として置くのもいいんだけど三輪のジャイロ系は意外と幅取るんですよね。
という事で中古車としてもあまり販売する事はなく、新車はお高いので当店では滅多に売れない車両なのです。
もうすぐウチの店も丸15年経つけど、これまで新車のジャイロキャノピーは1台しか販売実績がありません。
なので、今回新車のジャイロキャノピーを仕入れたのはかなり久しぶり。
で、久しぶりのジャイロキャノピー、基本的にはこれまでと変わっていないんだけど、
ちょっと変更されているところがありました。
気付いたところは2ヶ所。
1つ目はガソリンキャップ。
シートを開けるとガソリンタンクがあります。
で、ガソリンタンクのキャップを見てみると、
見たことない形状のタンクキャップ。
キャップの上に何か付いている。
この樹脂製のツマミを回してみると、
”カチャッ”ってタンクキャップがワンタッチでガソリンタンクから外れました。
で、戻すときはタンクキャップの矢印と、ガソリンタンクの矢印の位置を合わせて下方向に押すと、
”カチャッ”って言ってこれまたワンタッチでロックされて、ツマミも元の位置に戻りました。
たしか以前まではこんなキャップじゃなかったと思うんだよなー。
便利になったのかよく分からないけど、使い慣れれば便利なのかな !?
で、2つ目の気付いた変更点。
これは嬉しい変更点なんだけど、
ここ。
これっ!
これは何なのかというと、この奥には、
エンジンオイルのオイルレベルゲージ兼オイル注入口があるのです。
これです。
以前のジャイロキャノピーにはこの窓がなかった。
絵的に分かると思いますが、このレベルゲージの向き的に、
レベルゲージを外したりオイルを入れたりするには、リヤタイヤやエンジンを覆っているこの大きな白いカウルを丸ごと外さないといけなかったのです。
この白いカウルを丸ごと。
ずっと思ってました、なんて面倒くさい造りなんだ、と。
エンジンオイルのチェックや交換なんてしょっちゅうあるのに何とかならないものなのかと。
でもこれでだいぶやりやすくなりました。
気になったので調べてみると、2017年の8月のホンダのニュースリリースに載っていました。
一応1年以上前から仕様変更していたようです。
それ以前までの4ストのジャイロにこのカウルが付くなら、破損させたりして交換する際にはこの新しいタイプのカウルに変えてしまった方がいいですね。
でも、、、
エンジンオイルを抜くドレンボルトは相変わらずのやりにくい場所でやりにくい向き。
せめてこれも下方向にドレンボルトが付いていれば多少やりやすくなるんだけど、、、
車高が低いからヒットさせやすいとかそういった理由からなんだろうけど、もう少しやりやすくしてもらえないかな~