カワサキのバリオス。
もう10年以上前のバイクだけど今となっては貴重な4スト4気筒250cc。
ちょっとカラフルな仕様にはなっているけど、、、
リヤブレーキパッドが減っていて交換時期だけどキャリパーのオーバーホールをしないといけない状況。
ピストンの動きが硬すぎて、押しても全然戻ってくれない。
メンテナンスをあまりしていなかった古いバイクだとちょくちょくこういったことがあります。
早速キャリパーを車体から外して分解。
とりあえず外せるものを外します。
ブレーキパッドは限界を超えていますね。
ブレーキホースは外していません。
このままブレーキペダルを踏んでいってピストンを抜いてしまいます。
そして抜けたピストン。
真ん中あたりが汚れているように見えますが、
これ、オイルシールに締め付けられてオイルシールのゴム質がこびりついたもの。
今回は固着がひどかったのでピストンも交換します。
こちらは外したダストシールとオイルシール。
オイルシールは相当傷んでいます。
キャリパーはと言うと、
こんな感じ。
これから清掃していきます。
こういった工具を使います。
先がこのようになっていて、この部分でシール類が入る溝部を丁寧に掃除していきます。
こんな感じですね。
ちょっと掃除しただけで、
こんな。
さらにしっかりと清掃。
すごい汚れっぷり。
この汚れがオイルシールやダストシールを内側に押し出してしまうので、
その分ピストンを締め付けてしまい、ピストンの動きを悪くしてしまいます。
もちろんそれだけではなく、ゴムの経年劣化による硬化等も影響すると思いますが。
で、清掃後ここまでキレイになりました。
そして新品のシール類を組み付け、
ピストンも組み付けます。
この状態でピストンはスムーズに気持ちよく動きます。
取り外していた他の部品も組み付け、
新品パッド組み付け。
車体に組み付けて、
ブレーキフルードを入れてエア抜きして完了。
古いバイクは特にしっかりメンテナンスすることが大事ですね。