ホンダのGB250クラブマン。
GB250クラブマンは何度かモデルチェンジをしていて、
よくマニアの間ではⅠ型~Ⅴ型まで型で呼ばれる事があるけどこれはⅡ型なのかな?
年代的には1980年代のバイク。
今から30年くらい前のモデル。
その割にはこの車両はかなりキレイでエンジンも調子がいい!
しかしさすがにゴム部品等の劣化はそれなりにきていて、
シリンダーヘッドとシリンダーヘッドカバーの間からオイル滲みが始まっています。
滲みと漏れの中間くらいかな~
滲みにしては結構なオイル漏れな感じ。
じゃ、漏れか。
まぁどっちでもいいんですが、、、
とにかく、ちょっと酷くなってきているのでシリンダーヘッドカバーガスケットの交換。
シリンダーヘッドカバーを固定している4本のボルトのところにもゴム製のシールが入っているのでそれも交換です。
古いバイクだと純正部品が出るかどうかがまずは問題になるのですが、
今回はどちらの部品もまだメーカーから出るので一安心。
早速部品を入手して作業開始。
GB250は250ccのシングルエンジンだから作業は楽な方です。
まずはシートを外します。
そして次はガソリンタンク。
ほぼこれでメインの作業に入れます。
プラグキャップを外して、
シリンダーヘッドカバーを固定しているボルト4本を緩めて、
取外し。
固着していなくて良かった。
で、普通なら軽く張付いていたりするのでプラハンで軽くヘッドカバーを叩いて張付きを剥がします。
例にもれず今回も張付いているので軽くトントントン。
、、、微動だにしない。
もうちょっと強くトントントン。
、、、全く動かず。
完全に固着している様子。
スクレーパーを差込みたくなるけど、ヘッドとヘッドカバーの合面に傷が入る恐れがあるので基本的にNG。
ヘッドカバーをよくよく見てみると一ヶ所ボルトを発見。
ここを下から上に向かって少しずつ叩いていくと、
ヘッドカバーが浮いてくれた。
あとはプラハンであちこち少しずつ叩いて剥がし完了。
これであっさりシリンダーヘッドカバー取外し。
な筈なんだけどそうはいかなかった。
ヘッドカバーガスケットがヘッド側にくっついているところと、ヘッドカバー側にくっついてきたところがあってこれがまた固着している。
少しずつ丁寧にヘッドカバー側にくっついてきているガスケットを剥がしながら何とかシリンダーヘッドカバー取外し完了。
今度はシリンダーヘッドに張り付いているガスケットをスクレーパーなんかを使いながら剥がしていきます。
もちろんシリンダーヘッドを傷つけないように。
しかしゴムが劣化でカチカチになっていてこれもそう簡単にはいかない。
それでも何とか剥がす。
で、やっと剥がせました。
剥がしたけど当然のよう合面にはこびりついたガスケットがまだ残っている。
これをまたスクレーパーやカッターナイフの刃などを使ってきれいに除去。
仕上げにオイルストーンで磨いてやっとキレイな合面になりました。
当然シリンダーヘッド内にカスなど落ちないようにしながらの作業です。
ヘッド側がおわったので次はヘッドカバー側。
ヘッドカバー側はガスケットが入る部分が凹んでいるので掃除しにくいけど、できるだけキレイに清掃。
液体ガスケットが入っていたので、どうも少なくとも一度は開けられているっぽい。
シリンダーヘッド側はこんな感じ。
表側はというと、
表面にはクリヤーが塗ってあるようだけど、その内側から錆が出てきてしまっているようです。
4ヵ所のボルト穴のところは、
どこもそれぞれこんな感じ。
シールが接触する部分はクリヤーも残っていたり剥げてしまっていたり。
きちんと修正するには全部ブラストして必要ならその上からクリヤー再塗装。
今回は予算や時間の都合もありそこまではしません。
現状、ウチにブラストマシーンもないし。
なるべくキレイにはしておきました。
ボルト部分のシールは固くてそのまま外す事ができなかったので切って取外し。
そして、新品のシールを組み付け。
組み付けは軽くパーツクリーナーを吹き付けたらすんなり入りました。
そして新品のヘッドカバーガスケット。
ウネウネしちゃっているけど、外したガスケットに比べて全然柔らかい。
これをヘッドカバーに組み付けて、
シリンダーヘッドに被せて、ボルト4本締め付けて完了。
組み付ける時にイグニッションコイルが邪魔だったので結局取り外して作業しました。
ガソリンタンク、シートも元通り組み付け。
そうそう、そういえばこのGB、シリンダーヘッド内けっこうキレイでした。
カムにもカジリや傷なんかも全くなかったし。
きっとこれまでのオイル管理が行き届いていたんだと思います。
根本的に丈夫なエンジンだしまだまだ現役続行できそうです。