カワサキ ZZR250。
既にカタログ落ちしているバイク。
パーツリストで調べると最終モデルは2007年モデル。
この車両は2006年モデルなのでかなり後期型。
右に転倒してしまい、ステップが折れたりしたので機能上問題があるところをメインで修理。
カウルの傷も激しいけど今回はそれは諦めるとのこと。
ステップ部はステップ自体は折れていなくて、ブラケットが割れています。
これを交換して組み直せばOKなはず。
そして、
ハンドルがかなり曲がっています。
これも交換すればOK。
早速右ハンドルと右のステップブラケットをオーダー。
がしかし、右ステップブラケットが現在メーカー欠品中。
しかも納期未定。
せめて一か月先でも納期がはっきりしていればいいんだけど、”未定”となると場合によってはいつまで経っても入ってこないかもしれないから厄介。
代替えできないかと一応社外品のバックステップを調べてみるとかろうじて今でも販売しているメーカーはありそうだけど金額が、、、
そもそもお客さんはバックステップなんて望んでいないのにそこに何万円もかけられないだろうし、、、
という事で、お客さんと相談の上、今回に限り特例として中古パーツで対応することになりました。
通常は修理の際、中古パーツを取り寄せて対応することはありません。
同じ車種でも年式等の違いにより僅かに形状が違ったりすることもあるし、品質にばらつきがあったりして保証しきれないので。
持ち込みの場合はケースバイケースで対応することはありますが、基本的に責任はもてません。
説明してご理解頂けた場合のみ対応する感じです。
今回はやむを得ない為、中古品で対応です。
そして厳選して取り寄せた中古のステップブラケットがこれ。
多少の傷や汚れなどはあるけど、そこそこキレイだと思います。
パーツリストで調べたところ、比較的後期のZZR250のブラケットとそれ以前のものとでは少し色味が違うらしい。
なので、一番の不安は色だったのですが、割れてしまった元のものと比べてみると同じ色だったので一安心。
中古部品だとこういうところも不安なんですよね~。
それでは早速交換します。
マフラーを傷つけないようにウエスを敷いて、
ちょっと引っ張り出して、
ブレーキペダルを留めているボルトを外せば割れた先のほうが取り外せそうなのでまずはそのボルトを取り外し。
ステップと割れたブラケット。
車体側にはブレーキ周りと残っているブラケット。
マスターシリンダーを固定しているボルトを外して、
ブラケットを止めているボルトも外します。
そしてブラケットをひっくり返して、
ブレーキスイッチを固定しているボルトを外せば、
ブラケットが外れました。
ブラケットの裏に品番が打ってあったので一応確認してみると同じ品番。
さて取り付けですが、取り外す時は割れていたので、組み付けの手順がちょっとだけ変わります。
まずはブラケットにステップを取り付け。
次にブレーキスイッチを取り付け、
ブラケットを車体に組み付け。
その後でマスターシリンダーをブラケットに固定。
組み付け完了。
キーONにしてブレーキペダルを踏んでブレーキランプの点灯確認。
程よい踏み代のところでちゃんと点灯。
ブレーキラインにもエアは入っていないようでタッチも良好。OK。
あとは一つ気になっていたところ。
中古で手に入れたステップはバンクセンサーが折れていました。
このZZR250の左ステップにはきちんとバンクセンサーが付いています。
もともと付いていた右ステップにも傷は付いているけどバンクセンサーがついて残っています。
なのでステップは入れ替えます。
そして入れ替え完了。
ステップブラケットの修理完了。
ちょっと長くなったのでハンドル交換は次回。