1日の間で同じ症状のバイクが3台入ってきました。
どれもスタータースイッチを押してのエンジン始動ができないという不具合。
まずは4ストのビーノ。
イグニッションキーをONにしてスタータースイッチを押しても何も反応しません。
ブレーキランプは点くし、ウインカーもきちんと点滅。
キックでは問題なくエンジンかかります。
ウインカーを点けたままスタータースイッチを押してもウインカーの点滅がおかしくなる事もないので、
バッテリーは問題なさそう。
まずはスタータースイッチ自体を疑ってみます。
スイッチボックスを分解。
ハンドル下の奥にスイッチが見えます。
この状態だとまだよく接点部などが見えないので、
スロットルチューブを外してスイッチボックス下側をハンドルから取外し。
スタータースイッチを留めているネジを外してスイッチを取り外します。
やっとスイッチがお目見え。
配線の断線などの不具合はなさそう。
接点の状況などを良く見る為にスプリングを取り外して接点の確認。
接点表面に皮膜ができています。
研磨してこの皮膜を落として接点を復活させます。
写真だとよく分からないですが研磨して皮膜を落としてあります。
錆や皮膜が付きづらいようにグリスを薄く塗ってスプリングを組付け。
ここで試しにキーをONにしてスタータースイッチを押して確認。
あっさりスターターモーターが動いてエンジン始動。
大丈夫そうなのでスイッチを車体に組付け。
組付け後最終確認で改めてスタータースイッチON。
エンジン始動問題なし。
その後5~6回くらい繰り返しても問題なし。
今回の原因はスタータースイッチの接触不良でした。
スタータースイッチでエンジンがかからない場合の一番多い原因はバッテリー不具合ですが、
その次に多いのが今回と同じスイッチの不具合です。
さて同じ症状のあと2台。
順々に書いていきたいと思います。