スターターリレーの不具合でエンジンがかからなかったアドレスV125。

そのスターターリレー、作動はするけど役割を果たさずでした。

気になったので分解してみました。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (35)

分解といってもネジ類で組み立てられている訳でもなく、

カシメて組み立てられている訳でもなく、

樹脂で一体成型されているので破壊していきます。

いきなりハンマーなどで激しく破壊してしまうと原因が分からなくなる可能性もあるので

地味にニッパーなどを使って少しずつ分解していきました。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (6)

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (7)

リレー作動の要のコイルが見えてきました。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (8)

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (9)

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (10)

汚らしくなってしまいました。

リューターでも使って削っていけばもっとキレイだったはずですが

面倒だったのでニッパーメインで作業しました。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (11)

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (13)

プランジャーを押している強いスプリング。

通常はこの強いスプリングにプランジャーが押されて、

可動接点は固定接点に接しないような構造になっています。

そしてコイルも取り外し。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (14)

接点部分の部品が現れました。ただしこれは接点面の裏側。

それにしても左右の接点部品でずいぶん色が違う。


スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (15)

ひっくり返して今度は裏側を少しずつ解体。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (16)

更に解体していくと、

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (17)

可動接点を軽く押している弱いスプリングが出てきてこれも撤去。

そして更に分解。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (18)

まっぷたつに割れながら可動接点取り外し。

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そして固定接点の接点面。

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スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (22)

こんな事になっていました。

スパーク痕があって軽く溶着した痕のようなものが見受けられますが、

それよりも気になるのは片側の接点面の極端に変色した色。

腐食の一種でしょうか?

接点表面が変質しているのか被膜ができているのか、

何れにしてもこれでは電気は流れづらくなってしまいます。

今回のスターターリレーの不具合の原因は間違いなくこの変色している接点。

接点がこうなってしまった原因ははっきり分かりませんが、

接点がこんな事になるというのはよく知らなかったので勉強になりました。

スタータースイッチでエンジンがかからないV125 (24)