tomos-1

知る人ぞ知るトモス。

トモスと言えばこのクラシック。

外車モペットの代名詞的存在。

モペットとは自転車バイクで、

tomos-2

自転車みたいなペダルが付いています。

エンジン切っている時は足でペダルを漕げば走れます。

エンジンかけてる時は右手でアクセルを捻れば走れます。

排気量も50ccあるからそこそこ走ります。

普段はバイクとして、そしてガス欠してもペダルを漕いで走れちゃう。

今どきの電動アシスト自転車はペダルを漕がないとモーターがアシストしてくれないけど、

これは漕がなくても右手をひねれば走ってくれる。

何て便利な乗り物でしょう♪

でも、、、

エンジンかけてる時は50ccとしては遅いです。

そしてエンジンかけていない時は重いです。

 

そんなトモスですがとてもシンプル。

自転車をちょっと骨太な感じにして、

エンジン付けて、

保安部品付けて、

、、、

そんなもんです。

tomos-3

ハンドル周りも至ってシンプル。

このクラシック、ちょっとエンジン不調。

点火プラグの状態は良好。

症状的にキャブレターが原因っぽいのでキャブレターのオーバーホールを行います。

tomos-4

ちょっとカバーを外したらキャブレターが見えました。

tomos-6

簡単に外せるかと思いきや、ずいぶん狭いところにピッタリと収まっていてそう簡単にはいかない。

tomos-7

エンジン前傾させて外しました。

しっかしとてもシンプルで構造が面白い。

昔はみんなこんな感じだったのかな?

tomos-13


これはエアクリーナー側からキャブレターを見たところ。

エアクリーナーといってもクリーナーらしいクリーナーは付いていなくて、

金網みたいなものが付いているくらい。

真ん中の穴がメインボア。

で、これは通常時。

チョークを引くと、

tomos-14

プレートが動いてメインボアが塞がれて真ん中の小さな穴からだけエアを吸い込む構造。

そして面白いのが、アクセル全開にするとこのプレートがシャキーンと元に戻るようになっています。

はじめこの仕組みが分からず、チョークを手動で戻そうとしたけど固くて戻らず固着したかと思いました。

スロットルバルブは、

tomos-10

こんな感じでフラットバルブ。


この頃のフラットバルブだからFCRみたいに性能を追求してのフラット形状ではないと思いますが、、、

tomos-11

リターンスプリングの組み付き方も面白い。

そしてアームみたいな金属プレートがチョークをシャキーンと戻すための部品です。

tomos-8

いっちょまえに有名どころのデロルトのキャブレター。

tomos-9

フロート室開けてみるとメインジェットがこの状態。

詰まりきってはいないけど塞がりかかっています。

どうりでアクセル開けると回転がついてこないわけだ。

そしてジェットはこのメインジェットしか見当たりませんでした。

とってもシンプル。

メインジェットをきれいにして組み上げてエンジン始動。

そしてアクセル回すと回転がしっかりついてきてエンジン調子良し!

 

全てがシンプルで、バイクの原点的な感じでした。