カワサキ ZRX1100の始動不良。

ZRX1100

ZRX1100は既に約15年以上前のバイク。

ZRX1200にモデルチェンジし、その後現在のZRX1200DAEGに進化しています。

このZRX1100、たまに問題なくかかるけど、

スタータースイッチを押しても何も反応しないことが多いらしい。

キーをONにするとメーター照明などはきちんと点き、ウインカーなども問題なく作動。

バッテリーは大丈夫そうな雰囲気。

そしてスタータースイッチを押すとたしかに何も反応しない。

クラッチレバーを握りこんでも変化なし。

サイドスタンドを上げても、下げても変化なし。

となるとスタータースイッチ自体の接触不良があやしい。

と思いつつスタータースイッチを押したまま、

クラッチレバーをゆっくり握りこむと突然エンジンがかかりました。

一度エンジンを止めて再度クラッチレバーを少し握りこんでスタータースイッチをON。

エンジンかかります。

どうやらクラッチレバースイッチが原因っぽい。

ZRX1100

スイッチはクラッチレバーの裏にあります。

ZRX1100

ZRX1100

ネジで止まっているだけなのネジを外して、コネクターを外してスイッチを取外します。

ZRX1100

クラッチスイッチは分解できないものも多くありますが、

このZRX1100のものは幸い上下のカバーがはめ込んであるだけなので分解可能。

分割して分解。


ZRX1100

接点部が見えました。

ZRX1100

やはり接触不良が起きていた様子。

接点部を研磨してキレイにします。

ZRX1100

相手側も同じようにキレイにして錆・腐食等の防止の為グリスを塗って元通り組付けます。

ZRX1100

スイッチを車体に組付けスタータースイッチON。

あっさりエンジン始動。

問題なくエンジンがかかるようになりました。

カワサキのバイクはエンジン始動の際何点かの条件が揃っていないとスターターモーターが回ってくれません。

他メーカーも多少条件はありますが、カワサキ車が一番複雑な感じがします。

キルスイッチ、サイドスタンド、クラッチレバー、シフトポジション。

スタータースイッチを押した際にこれらのスイッチ等の条件が揃っていて初めてスターターモーターが回って、

エンジンがかかります。

今回のようにクラッチレバースイッチがおかしくなっているだけでもスターターモーターは回りません。

ちょっと古いカワサキ車でスタータースイッチを押しても何も反応しない場合、

これらのスイッチがおかしくなっていることが結構多くあるので覚えておくいいかもしれません。