閉店時間を過ぎてからお客さんが来ました。

「ヘッドライトのハイビームが点かなくなったんですけど直してもらえます?」と。

閉店時間後なのでもちろん夜で外は暗いです。

そんな中、ヘッドライト絡みの不具合なので

危ないのでやはりすぐにでも直すべき。とは思ったのですが、

普通の50ccスクーターでハイビームが点かなくなったとなると

単なる電球切れではない気もします。

というのも、まずほとんどの50ccスクーターのヘッドライトの電球は

ダブル球というタイプで、発光部分が2つあってそれぞれがロービームとハイビームになっています。

たいていの人はロービームで走っていることが多いので、

電球切れの場合はロービーム切れでの電球交換がほとんどです。

電球交換すればダブル球の場合は必然的にロービームもハイビームも新品になります。

そしてその後また酷使されるのはロービーム側で、

次の球切れもロービーム切れによるものがほとんどという事です。

ハイビームが点かなくなったとなると電球切れではなく、

スイッチ部分やその他の箇所での不具合の可能性が高そうです。

そうなると簡単には修理できないな、

とも思いながらもとりあえずヘッドライトの中を覗いて見ると

電球内の発光部分(フィラメント)がひとつ切れていました。

とりあえず単なる電球切れだったようです。

あらためてお客さんに話を聞くといつもハイビームで走っているとの事。

それならば頷けます。

電球を取り出してみるとガラス部分は黒く焼けて球切れを起こしていました。

トゥデイ ハイビーム切れのヘッドライトバルブ

新品の電球に交換して、無事ハイビームもロービームも点く事を確認してOK。

 

と、タイトルの「珍しい事」というのはこれのことではないのです。

たしかに少し珍しいことではあるのですが、もっと珍しい事があったのです。

今回電球を交換する際ヘッドライトケースを開けると、

ケース内にこんなものがくっついていました。


ヘッドライトケース内の珍しいもの

ムシかなにかの巣? 卵?か何かでしょうか?

ヘッドライトケース内の珍しいもの

中はもぬけのからでした。

ハチの卵?

多分ヘッドライトケースの中がライトの熱でほどよく暖かかったんでしょうね。

この仕事をやっていて初めて見ました。