以前書いたチューブレスタイヤの取外し編に引き続き取り付け編です。
新しく組付けるタイヤに、滑りを良くする(組みやすくする)為ビードワックス(タイヤクリーム)を塗ります。
タイヤ両側のビードの表と裏にたっぷり塗ります。
ホイールのタイヤと密着するリムの内側をウエス等でキレイにします。
そしてタイヤの回転方向と、
タイヤの軽点(一番軽いところ)を確認して、
ホイールに合わせます。
回転方向はもちろんタイヤとホイール同じ方向。
軽点はエアバルブの位置に合わせます。
これら回転方向表示と軽点表示はタイヤによってはないものもあります。
そしてまず片側を人力で入るところまで入れます。
そのままホイールが下にくるように置いて、タイヤの上から力をかけていきます。
少しずつタイヤをホイールに嵌めていくように。
手や腕の力だけで無理な時は足で踏んで体重を乗せて嵌めていきます。
全周嵌め込みます。
全周嵌め込んだら今度は逆側(写真では手前側)の嵌め込みです。
エアバルブの180度反対側からまずは部分的に嵌め込みます。
手や足の力だけで嵌められると思いますが、タイヤレバーでちょっとひっかけて嵌めてもOKです。
ここは大して力要らないはずです。
嵌めたところから少しずつ 手や足の力で序々に嵌めていきます。
ちょっとずつ嵌め込んでいくと序々に力が要るようになると思いますが、力をかけていって全周嵌め込みます。
途中から力だけで嵌らなくなった時にはタイヤレバーを使って嵌めます。
タイヤを外す時と逆の要領です。
焦らずにちょっとずつ嵌めていくのがコツです。
全周嵌ったら改めて軽点の確認。
タイヤを組み込む時にずれる事があるので、ずれていたらタイヤやホイールを回して合わせます。
エアバルブにムシを組付けます。
そしてエアを入れてビードを上げます。
ビードを上げるというのはタイヤのビードとホイールのリムを密着させるという事です。
ビードを上げるのは手動の空気入れでは厳しいかもしれません。
通常はエアコンプレッサーを使います。
ビードが上がる時に「パンッ」と大きな音が出る時もあります。
タイヤ両側のビードを上げてエアゲージで規定空気圧に調整します。
エアコンプレッサーを使ってもビードが上がらない時もあります。
その時はまずムシを外して改めてエアを入れてみて下さい。
コンプレッサーから送り込まれるエアの勢いが増すので、これでビードが上がる事があります。
(もちろん初めからムシを組む前にエアを入れてビードを上げておいてもOKです)
それでもビードが上がらない事もあります。
いろいろな方法があるのですが、最後の手段としてはタイヤの外側を巻くようにタイダウンベルトを一周させて、きつく締めこんだ上でエアを入れてビードを上げたりもします。
ビードが上がったらエアバルブキャップを取り付けてエア漏れのチェックです。
ホイールのリムの淵、全周に石鹸水等(台所用中性洗剤を薄めたものでOK)を吹き付けます。
また、エアバルブキャップの淵、エアバルブとホイールの合い面付近にも吹き付けます。
吹き付ける際、なるべく泡ができていない方が分かりやすいです。
もしエア漏れがあれば漏れている箇所から泡が出てきます。
すごく小さな漏れの場合にはすごく小さな泡になり白っぽくなってきます。
リムの淵から泡が出ていた場合には、プラハンでその周辺のタイヤを軽く何度か叩く事でタイヤとホイールが密着して漏れが収まる事があります。
それでも泡で出てくる時は一度ビードを落として接触面をキレイにして組みなおす必要があります。
エアバルブキャップ付近から泡が出ている時は、ムシがきちんと締まっているか確認して下さい。
締まっていても漏れているようだとムシの交換が必要です。
ムシを交換しても漏れるようだとエアバルブの交換が必要です。
エアバルブのゴムの部分などから泡が出ている場合もエアバルブの交換が必要です。
エアバルブ交換の際はホイールの内側から新しいエアバルブを入れるので、またタイヤを脱着する必要があります。
エア漏れチェックで問題がなければタイヤ、ホイールをウエス等で拭いてキレイにして終わりです。
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